住環境整備は大切
福祉住環境整備とは、高齢者や障害者など主に身体が不自由な人が、自立して日常生活を送ったり、介助や介護の助けを借りながらも自宅で暮らせるように、福祉目的で住宅を住みやすいように改造・改修したりすることを言います。
若くて健康であればなんでもないことでも、年をとって身体機能が衰えたり、障害をもっていると、それが問題となり日常生活に支障をきたすことが多くあります。
特に老化による体力・筋力の衰えは誰にでも避けられないことです。
いままで何とも思わなかった階段や浴槽の縁の高さや上りがまちの段差などが、次第に日常生活の行動を制限する障害となる場合が多いのです。
人が年をとるように、住宅も年をとります。
木造の一戸建て住宅なら築10年以上もたてば、雨漏りなどどこかにガタがきます。
ただ、人間の老化は止めることはできませんが、住宅なら改修や改築を施すことによって、若返らせたりより快適で便利な住宅に生き返らせることも可能です。
ライフステージに合わせて住宅を換える人がいますが、老化という身体的変化に合わせて住環境を見直すという考えが、これまであまりなかった気がします。
市場経済社会は現役世代が中心であり、高齢者向けにはシルバー産業という限定された市場しかなかったという面もありました。
しかし超高齢社会を迎えようとしている現在、高齢者が生き生きと自立して老後を過ごすことは大切であり、そのためには住宅はかなり重要なファクターです。
高齢者になれば以前よりも在宅時間が増えて、生活の中心となるからです。
高齢化が進み老人医療や福祉などの社会保障費が高騰する中、老人福祉は施設介護から在宅介護や在宅での自立支援へとシフトしています。
ですが核家族世帯が中心となり、共働き夫婦が増えた結果、肝心の在宅介護や介助の担い手(家族)が十分いるとはいえませんし、全てを介護ヘルパーなど居宅介護サービスにゆだねることも難しいのが現実です。
ですから、日常生活においてはできる限り介護や介助の手を借りず、肉体的にも精神的にも自立できるようにするためにも、住環境を整備することが大切なのです。
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