トータルで考える
バリアフリーリフォームでは、住環境を局所ではなくトータルに見直すことが重要です。
例えば、ある高齢者が入浴に困難を感じていた場合は、浴室のリフォームを考えると思います。
しかし、本人は浴槽への出入りや洗い場での立ち座りなどが"特に"難しいのであって、その他の部分、例えば居室から浴室に至るまでの段差や、冬場の脱衣所の室温などにも不満や不安があるけれども、浴室での困難に較べると"小さい"から、それが見逃されているということも考えられます。
このように、ある日常生活動作に不便・不自由・困難がある場合、それだけに注目するのではなく、それに付随した動作や行為には問題がないだろうかと考えてみることが必要です。
要するに日常生活行為や住宅の一部分だけに着目せず、全体的に解決しようと考えてみることです。
また、バリアフリーリフォームには、細かな観察や医学的見地も必要です。
例えば対象者が主婦の場合、台所・洗面台・洗濯機・物干し竿等の高さ変更、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換などもバリアフリーリフォームの対象とすべきでしょうし、視力が低下した人には、窓ガラスを識別できるような工夫や、夜間の廊下などの照明設計を見直す必要があるかも知れません。
高齢者や障害者にとって、住宅は大切な生活の営みの場です。
バリアフリーリフォームを計画する場合、対象者の日常生活をトータルでとらえ、しかも精緻や観察によって問題点を抽出し、解決策を探していく姿勢が大切なのです。
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